予防歯科|金沢文庫駅徒歩5分の歯医者、小児歯科|とも歯科クリニック

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予防歯科

予防歯科とは

Preventive

予防歯科とは

予防歯科とは、虫歯になってから治療するのではなく「痛くなる前に予防する」という考え方です。そのためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアが大切です。
セルフケアだけでは、歯垢や歯石を完全に取り除くことができません。歯科医院で、定期的にPMTCや口腔内診査などの検診を受けていただき、虫歯や歯周病にならない健康な歯を維持していきましょう。

虫歯と歯周病の原因

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虫歯(齲蝕・うしょく)と歯周病はどちらも細菌の感染によって起こります。
感染自体は生まれてから大人になるまでに誰にでも起こることなので心配しなくても大丈夫です。ですが、歯みがき不足など口腔内の衛生状態が悪化すると細菌の病原性が高まり虫歯や歯周病になってしまいます。

1.虫歯(齲蝕)

歯垢(プラーク)の中の細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌など)の感染によって起こります。食べ物等に含まれるタンパク質や糖から細菌が酸を作り出し、歯が溶かされて齲蝕になります。

2.歯周病

口腔内への歯周病原菌(P.g菌、T,d菌、T.f菌、A.a菌など)の感染から起こります。
細菌が歯肉溝や歯と歯ぐきの境目で異常増殖すると歯肉に炎症が起こり(歯肉炎)、進行していくと歯を支えている歯槽骨が溶けてしまいます(歯周炎)。この歯肉炎と歯周炎どちらの状態も歯周病の症状です。

セルフケアとプロフェッショナルケア

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セルフケアはご自身で行う歯みがき、フロッシングなどです。口腔内を清潔に保つことにより、齲蝕や歯周病などのリスクを減らすことができます。
プロフェッショナルケア(PMTC)は専門家(Professional)が専用の器具(Mechanical)を使用し歯(Tooth)を清掃(Cleaning)することです。当院では日々行っているセルフケアのチェックや必要に応じてフッ化物歯面塗布なども行います。PMTCは歯や歯ぐきに悪影響を及ぼす細菌の塊であるバイオフィルムを破壊し、齲蝕や歯周病の原因菌を取り除いていきます。バイオフィルムとは、細菌が集まり作り出す膜のことです。歯みがき後、8時間たったころから歯の表面に細菌が付着し増え始め、72時間後には強固なバイオフィルムができ上がります。

メインテナンスの必要性

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メインテナンスとは歯周病を再発させず、健康な状態を維持していくための定期的な治療のことです。
メインテナンスでは口腔内の状態の確認や検査、PMTCなどを行い前述のバイオフィルムを破壊し齲蝕や歯周病を予防していきます。
バイオフィルムの再生を遅くするために、きちんとしたブラッシングやフロッシングが不可欠ですが、歯ブラシが届かない場所にあるバイオフィルムや歯石等はセルフケアでは取れないので、歯科医院でのPMTCで取り除いていきます。特に、歯肉溝(歯と歯ぐきの間の溝)のプラークは歯周病の主な原因ですのでしっかりとバイオフィルムを破壊し、取り除いていきます。これを歯肉縁下デブライドメントと言います。目に見える範囲(歯肉縁上)の歯石やプラークを取り除くだけではなく、目に見えない範囲のプラークに対してもしっかりとデブライドメントを行います。

メインテナンスの間隔について

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バイオフィルムができてすぐに虫歯や歯周病になるわけではありませんが、時間の経過とともに徐々に歯周病に対する病原性が高まっていきます。歯科医院での専門的なクリーニングを行っても、約12~16週間で元の細菌叢に戻るといわれています。歯と歯ぐきに悪影響を及ぼす前にメインテナンスでの予防が必要になるのですが、そのタイミングには個人差があるので、セルフケアの状態や口腔環境によりメインテナンスの間隔を決めていきます。