乳歯は永久歯に比べて歯質が柔らかく弱いため、小さな虫歯でもあっという間に進行してしまうことがあります。特に歯と歯の間や溝の部分、歯と歯ぐきの境目など磨きにくい部分は要注意です。
- 1.初期の虫歯
- 初期の虫歯の場合、おやつを砂糖が含まれていないものに変える、だらだら食べを避けるなどして歯みがきをしてもらえると、お子様の唾液中のミネラルが乳歯の再石灰化を助けてくれる可能性があります。また、フッ素を定期的に塗ることも効果的です。
- 2.小さな虫歯 神経にまで進行していない場合
- 虫歯を削り取って白い材料を詰めていきます。乳歯の虫歯の進行は歯が柔らかいために、大人の歯の虫歯よりも速いです。定期検診で早めに見つけて早めに治療していきましょう。
- 3.神経にまで虫歯が進行した場合
- 通常は歯の神経の治療を行い、詰め物や被せ物をしていきます。乳歯の下には永久歯が控えていますので、乳歯の根っこに膿が溜まるようであれば、膿が永久歯の変色や形成不全を引き起こすことがあります。場合によっては抜いた方が良いこともあります。
- 4.乳歯が虫歯で根っこしか残っていない場合
- 乳歯は永久歯の交換の時にスペースを確保する役割があるため根っこだけになった場合でも根の治療をして保存することもあります。永久歯に悪影響が出そうな場合は抜歯をしますが、永久歯が出るためのスペースを維持するための保隙装置を入れる必要があります。